2024年8月28日、格闘技界に衝撃が走りました。元MMA選手の赤沢幸典氏が、自身のSNSで平本蓮選手のドーピング疑惑について告白したのです。
この記事では、赤沢氏の告白内容と、それに伴う格闘技界の反応、そして今後の展開について詳しく解説します。
平本選手が「超RIZIN3」での朝倉未来戦に向けて行ったとされるドーピングの実態や、RIZINの対応、さらには格闘技界全体への影響まで、この騒動の全容が明らかになります。
真相究明に向けた動きや、関係者の証言など、最新の情報をもとに事態の推移を追っていきましょう。
- 赤沢幸典氏が平本蓮選手のドーピング疑惑を告白した経緯と詳細
- 平本選手が使用したとされる薬物と、その効果について
- RIZINの対応と榊原CEOの会見内容
- 格闘技界への影響と赤沢氏の心境
赤沢幸典が平本蓮のドーピング疑惑を告白
2024年8月28日、MMA選手の赤沢幸典氏が自身のXを通じて、平本蓮選手のドーピング疑惑について衝撃の告白を行いました。
赤沢氏は3,000字を超える長文の中で、自身も過去にドーピングをしていたことを認めつつ、平本選手のステロイド使用について詳細を明かしています。
赤沢幸典の長文投稿の概要
赤沢氏の投稿によると、平本選手は2024年7月28日の「超RIZIN3」での朝倉未来選手との一戦に向けて、ドーピングを行っていたとのことです。
試合前の写真から、短期間で筋肉量が異常に増加していたことに疑惑の目が向けられていましたが、8月20日に匿名アカウントから流出した音声データにより、その疑惑が確信に変わったと赤沢氏は述べています。
ドーピング加担の経緯と詳細
赤沢氏自身も、過去10年の海外生活の中で周囲の影響を受け、サプリメント感覚でドーピングをしていた経験があるといいます。
平本選手から相談を受けた際、罪の意識が薄れていたことと、平本選手を心から応援する気持ちから、RIZINの尿検査をすり抜けるドーピング方法を教えてしまったと告白しました。
- 周囲の影響: 海外の格闘家は当たり前のようにドーピングをしていた
- 罪の意識の欠如: みんながやっているので罪悪感が薄れていた
- 応援する気持ち: 平本選手の勝利への執念に共感し、応援したかった
赤沢氏は、平本選手がアイルランドでの武者修行でフィジカル面の弱さを実感したことや、朝倉未来戦へのプレッシャーから、ドーピングに手を染めたと分析しています。
平本選手本人も、練習だけでは越えられない心身の壁があると理解していたようです。
追記:2024年8月29日のツイートを追加。
新たな動画音声(2024年08月04日に撮影)と告発文と証拠画像(銀行口座の振込画面)。
平本連選手がステロイド疑惑はほぼ黒確定か。
【一連の平本蓮のドーピング疑惑について】 pic.twitter.com/9QrvQERn9S
— Yukinori Akazawa (@akazawa130) August 28, 2024
昨日から厳しいご意見や温かいメッセージありがとうございます。ドーピング薬の振込画像の決定的証拠も載せておきます。平本側からの脅迫や虚言や抵抗がなければ僕もしばらくは大人しくしたいと思ってます。この度は朝倉未来選手、本当に申し訳ございませんでした。 pic.twitter.com/WeqFsjeEKJ
— Yukinori Akazawa (@akazawa130) August 29, 2024
この画像を私が偽造した場合は刑事告訴されるような内容です。そんなリスクを取ってまで捏造しようと思ってるはずがないことは良識のある方であればご理解いただけると思います https://t.co/pdcGcfmg2S
— Yukinori Akazawa (@akazawa130) August 29, 2024
動画が切り抜かれていて不自然、捏造などと多数ご意見頂くので動画も載せておきます。 pic.twitter.com/h4UluCkZyH
— Yukinori Akazawa (@akazawa130) August 28, 2024
朝倉未来戦でのドーピングの効果
赤沢氏は、朝倉未来戦でのドーピングの効果は絶大だったと断言しています。
ステロイドは筋肉だけでなく眼球の動きにも影響を与え、反射神経を高め、テストステロン値を上げることで恐怖心を減らし、自信を与えるとのこと。
パンチ力も飛躍的に上がったといいます。
- 反射神経の向上: 眼球の動きが良くなり、反射神経が上がる
- 精神面への影響: テストステロンにより自信が増し、恐怖心が減る
- パンチ力の増強: 筋力アップとメンタル面の向上で、パンチ力が飛躍的に上がる
赤沢氏は、朝倉選手の強烈な右ミドルの切れ味を見て、相当な覚悟で試合に臨んでいることを感じたといいます。
一方で、かつての平本選手ならそれで尻込みしていたはずだが、ドーピングの効果で大きく成長した姿に驚いたとコメントしています。
平本蓮のドーピング疑惑の具体的内容
赤沢氏の告白により、平本選手のドーピング疑惑の具体的な内容が明らかになりつつあります。
ここでは、疑惑の核心部分について掘り下げていきたいと思います。
RIZINの尿検査を回避する方法を依頼
赤沢氏によれば、平本選手から「RIZINの尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい」と強く依頼されたとのことです。
つまり、平本選手は意図的にドーピング検査をすり抜ける方法を探っていたことになります。
一般的に、尿検査では短期間のドーピングは発見が難しいと言われています。
また、利尿剤などを使って尿の濃度を薄めたり、他人の尿とすり替えたりする手口もあるようです。
赤沢氏は具体的にどのような方法を平本選手に伝授したのかは明かしていませんが、検査を回避するためのアドバイスをしたことは間違いなさそうです。
使用された薬物:SARMsとノルバデックス
赤沢氏は、平本選手がSARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)というステロイドを使用し、副作用対策としてノルバデックスというケア剤を併用していたと証言しています。
音声データの中でも、平本選手自身がこれらの薬物について理解していたことがうかがえます。
- SARMs(サームス): 選択的アンドロゲン受容体モジュレーター。筋肉増強効果のあるステロイド
- ノルバデックス: ステロイドの副作用を抑えるケア剤。エストロゲン受容体に作用する
SARMsは、医療用ステロイドとは異なり、筋肉や骨などの特定の組織に選択的に作用するため、副作用が少ないとされています。
しかし、臨床試験が不十分であり、長期的な安全性は確認されていません。
一方、ノルバデックスはステロイドによる女性化乳房などの副作用を防ぐために使われる医薬品ですが、がん治療薬としても知られています。
音声証拠の存在と流出の経緯
赤沢氏は、平本選手とのドーピングに関する会話を録音し、音声証拠として保管していたようです。
この音声データを平本選手との共通の知人や記者に渡したと述べていますが、金銭の授受は一切なかったと強調しています。
赤沢氏は当初、週刊誌でスクープされると思っていましたが、実際には「復活の日本」という匿名アカウントからXで公開されることになりました。
音声の加工については、自身の声だと特定されないための苦肉の策だったと弁明しつつ、内容自体に捏造はないと訴えています。
音声文字起こし
平本蓮
あ、もしもし知人A
あ、もしもし? あのさ注射あったじゃん?
あれなんのサイズだっけ?
細いやつだよね?多分平本蓮
細いやつですね知人A
お腹とかに刺すやつ?平本蓮
はい、それ… ケツに(薬剤を)刺してやってます知人A
あ、ケツ? あ、お腹じゃないんだ?平本蓮
なんかあの、お腹だと跡が出るから、絶対ケツの方がいいって(言われて) それでケツに打ってました知人A
あと、あの(試合前に使用した)錠剤(SARMs サームス)のステ残ってるでしょ?まだ平本蓮
あ、はい残ってます知人A
あれ飲み切ったほうがいいよ。次のサイクル行く時、まあ使うかわかんないけど次、で飲み切っちゃって、で、ケアのさ あの…
ノルバ(ノルバテックス(錠剤のケア剤))のやつ飲んでるっしょ?平本蓮
(配達員に対して)置いといてください。あ、飲んでます。知人A
じゃあそれ飲んで。で、あとはあの… 明日注射持ってく…
注射の針と空のやつ(注射器)持ってくんで。
もう会議、会議っていうかパーティーヤバすぎでしょ?きっと平本蓮
WWW(ハハハハハ) ええまあ WWW(ハハハハハ)知人A
もう死ぬほど見てんじゃないの?あの映像平本蓮
いやめちゃくちゃ見てますよ、はいハハハ知人A
あのKOシーンを平本蓮
いや何回も見てますね知人A
俺は1人で完全に「ステ本蓮」だと思ってるんだけど。ハハハハ
まあそんな感じで明日は、ぱぱっと、さっと渡していくんで平本蓮
あ、はいお願いします知人A
すいませーん平本蓮
また明日お願いします知人A
あーい
赤沢幸典の告発後の展開
赤沢氏による衝撃の告白は、格闘技界に大きな波紋を呼んでいます。
ここでは、告発後の展開について見ていきましょう。
平本側からの圧力と脅迫
赤沢氏は、告発後に平本選手側の関係者から相当なプレッシャーを受けていると明かしています。
ドーピングの事実を隠蔽するための口止め工作や、脅迫まがいの行為があったようです。
- 口止め工作: 事実と異なる証言を強要され、脅されたと告白
- 暴行・脅迫の可能性: 今後、告発したことで危害を加えられることを恐れている
赤沢氏は、勇気を振り絞っての告発だったはずですが、その代償として身の危険すら感じているようです。
告発者の身を案じずにはいられません。
シバターの擁護動画と情報操作の疑い
YouTuberのシバター氏が、平本選手側から依頼を受けて今回の騒動を擁護する動画を投稿したと、赤沢氏は指摘しています。
シバター氏は以前RIZINを批判して追放された経緯があり、今回も真実を歪めて伝えているのではないかと疑念を呈しているのです。
赤沢氏は、動画の内容があまりにも一方的で、平本選手に有利になるよう編集されていると批判しています。
真実を隠蔽しようとする情報操作に加担しているとまで言及し、強い憤りをあらわにしました。
追加検査の要求:尿検査と毛髪検査
赤沢氏は、今回の疑惑を完全に晴らすためには、RIZINの公式検査だけでは不十分だと主張しています。
特に、ノルバデックスについては短期間で代謝されてしまうため、遡及的な検査が必要だと訴えています。
- 尿検査の限界: ノルバデックスは速やかに代謝されるため、尿検査では検出が難しい
- 毛髪検査の有効性: 数ヶ月前のドーピングも検出可能。ノルバデックスの代謝物質が見つかる可能性大
赤沢氏いわく、もし毛髪検査でノルバデックスの代謝物質であるタモキシフェンが検出されれば、平本選手のドーピングは確定的だといいます。
第三者による厳正な検査を行うよう、強く要求しているのです。
RIZINの対応と今後の展開
事態の深刻さを受け、RIZIN実行委員長の榊原信行氏も公の場で言及せざるを得なくなりました。
大会の信頼性が問われる事態にどう対処するのか、注目が集まっています。
榊原CEOの会見内容
8月21日、榊原CEOが緊急記者会見を開き、一連の騒動について説明しました。
要点は以下の通りです。
- 検査実施の事実: 超RIZIN3では全選手に厳正な検査を実施済み
- 検体の状況: 朝倉未来、平本蓮両選手の検体を採取し、米国の検査機関に送付済み
- 結果発表の予定: 検査結果は8月26日以降に公表予定。陽性反応が出れば厳正に対処する
榊原CEOは、今回の問題を重く受け止めつつも、結果が出るまでは冷静に待つよう呼びかけました。
選手に対する事前の検査は怠っていないと強調し、仮に違反が発覚すれば然るべき措置を取ると明言したのです。
検査結果の発表時期と注目点
榊原CEOの説明によれば、朝倉未来選手と平本蓮選手の検査結果は、8月末までには判明する見通しです。
もし陽性反応が出れば、RIZINルール上の制裁が科される可能性が高いでしょう。
ただ、赤沢氏が指摘するように、公式検査だけで全容が解明できるかは不明です。
追加の検査を実施するのか、他の選手からも情報が寄せられるのか、真相究明のためには予断を許さない状況が続きそうです。
格闘技界への影響と赤沢の心境
もし平本選手のドーピングが事実だったとすれば、日本の格闘技界に与える衝撃は計り知れません。
特に、引退を表明した朝倉未来選手の去就にも影響しかねないでしょう。
朝倉未来の引退と格闘技界への影響
赤沢氏は告発の動機について、朝倉未来選手の無念を晴らしたいという一心からだったと語っています。
もし平本選手のドーピングが明らかになれば、あの歴史的な一戦は大きく色あせてしまうことになります。
朝倉選手は、引退を撤回するのでしょうか。
それとも、汚された勝負に幕を下ろすのでしょうか。
赤沢氏は「日本格闘技界の宝」とまで表現する朝倉選手の去就を案じているようです。
赤沢の後悔と告発の決意
赤沢氏は、平本選手のドーピングに荷担したことを心の底から後悔していると吐露しています。
正義感からか、良心の呵責からか、重い十字架を背負う覚悟を決めたのでしょう。
最後に、赤沢氏はこう結んでいます。
「この度はこのような取り返しのつかないことに加担してしまい本当に本当に申し訳ございませんでした」。
一個人の良心が、大きな渦を巻き起こした形となりました。
真相究明に向けて、事態の行方から目が離せません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まとめ:平本蓮選手のドーピング疑惑と格闘技界への影響について
- 赤沢幸典氏が平本蓮選手のドーピング疑惑を告白
- 平本選手が「超RIZIN3」朝倉未来戦でドーピングを実施
- 使用された薬物はSARMsとノルバデックス
- ドーピングにより筋肉量増加や反射神経向上などの効果
- 赤沢氏が音声証拠を保管し、流出させた経緯
- 平本選手側からの圧力と脅迫の可能性
- シバター氏の擁護動画と情報操作の疑い
- 追加検査の要求:尿検査と毛髪検査の必要性
- 榊原CEOの会見内容と検査結果発表の予定
- 朝倉未来選手の引退撤回の可能性
- 格闘技界全体への影響と信頼性の揺らぎ
- 赤沢氏の後悔と告発の決意
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